「息子が落ち着いていくまでの記録④」へ行く前に、思い悩んだことがあれもこれも浮かんできてまとまらないので番外編を挟んでいきます。
今回は息子が2歳~5歳頃の牛乳で苦労した話です。
息子は幼稚園入園してしばらく経つまでまったくお茶や水を飲みませんでした。
赤ちゃんの頃、ストロー付きマグで少しお茶を飲む時期があったはずなのに牛乳を覚えて以来牛乳だけ飲むようになりました。またジュースは飲むので、毎日の飲み物はジュースか牛乳のみでした。
大人の私からすると飲み物が牛乳とジュースだけなんて気持ち悪いですが、息子は毎日信じられない量を飲みました。口や口の周りがいつも白かったです。買い物が追い付かず、夫が仕事帰りに4本ずつ買ってきていました。
幼児の1日の摂取量をはるかに上回っていました。
子供に言われるがまま与えなければいい、と思われるかもしれません。しかしこの2~3歳の息子はてこでも動かぬ頑固さがありました。牛乳が飲めなければかんしゃくを起こす…その流れをいちいちやる気力も体力もありませんでした。
親として最悪ですけど歯磨きの後、寝る前の飲み物も牛乳かジュースしか飲まないのでのちに虫歯だらけにさせてしまいました。(お察しの通り、何を言っても聞かない息子だったので。)
入園してすぐの頃、幼稚園から「お茶を朝からずっと飲まないのでお迎えお願いします」と電話が来る日もありました。
担任の先生が心配して面談してくださり、特別に中身を変えようか、アップルティーはどうか、など話し合いました。
結局、私が息子に持たせていた水筒がコップ型だったので飲みづらく、とりあえず口飲みできる水筒に変えてみる、ということになりパウパトの直飲み水筒に買い替えると幼稚園では少しはすするようになりました。家では決してお茶や水は飲みませんでしたが。
まわりに話しても「牛乳なら健康にいいんちゃうの」「牛乳なんかなんぼ飲んでもええやろ」「うちの子は牛乳飲まれへんのよ~」などの反応しか得られませんでした。
どんなものでも食べ過ぎ飲みすぎは決していい影響はありません。(牛乳の過剰摂取が頻繁に起こすかんしゃくにも加担していたのではないかとも思っています。)
悪い影響はまず便秘でした。多くの人に「牛乳なら下痢になりそうなのにね」と言われましたが全くそんなことはなく、息子は水分をほぼ食事からしか摂っていなかったので当然の結果でした。野菜が多ければ違ったのかもしれませんがだいたいの子供は野菜は食べませんよね?一体あの頃何を食べていたんだろう。
2日間便通がないと、オレンジジュースを多めに飲んでようやく出る、という繰り返しでした。
それで済んでいたならまだしも、数日溜めた固い大きなうんちを出すものだから息子の肛門は切れ痔が慢性化していたのです。うんちを拭いてあげると毎回血が付きます。
カレンダーのウンチをした日にマルを付け、心配がいつも心にモヤっとある日々でした。
そこで小児科に行き「モビコール」というウンチがやわらかくなる薬をもらうのですがこれがまた飲ませるのが大変です。
牛乳にはドロドロになり合わないし、ジュースに入れても白っぽくなりバレバレです。酸味と塩味がある薬なのでジュースで何とか飲ませるのですが毎日は無理だったと思います。
うんちがやわらかくなろうが便の回数は変わりません。なぜなら息子は切れ痔が始まってから便を出すことを我慢するようになっていたのです。
ギリギリまで我慢してたまらなくなると出す、便のかさが増えまた傷ができる、便を出すのが怖くなる、の繰り返しでした。
この便問題はこの後長い間尾を引くことになります。
通っていた幼稚園では、入園当初から「失敗してもいいので普通の(トレパンではない)パンツで来てください」という方針でしたが、こだわりの強い息子に「(息子)くんが安心できるまでオムツで来てもいいですよ」と配慮してくださり、しばらくはオムツで通いました。時間はかかったものの失敗を繰り返し、おしっこは何とかできるようになったので年少の途中から普通の布パンツで通えるようになりました。
問題はウンチです。ウンチをトイレでしてくれるならいくらか楽だったのですが息子はパンツを履いたままじゃないと便を出さない、というこだわりを持っていたのでした。
パンツのまま出す期とオムツで出す期がありました。「でるでるでるー!」と半泣きが始まると急いでオムツに履き替えて(本人は余裕が無いので穿かせてあげないといけない)ウンチを出していました。
もうひと手間あって、それは毎回うんちが出るあいだギュッとハグしてあげることです。
トイレに座るとお尻が少し広がるので傷が痛みウンチを出すときの恐怖心が増すようで、立った姿勢でなるべくお尻の穴が閉じた状態でウンチを出すのです。
ウンチをパンツに出すたびにパンツを手洗いすることにも疲弊しました。おしっこも出てしまうこともあるので糞尿の片付けが大変でした。
このころはまだ幼稚園でトイレでウンチすることはなかったですが我慢できず出てしまい、何度も用務員さんや先生が洗ってくださいました。
おまるなら恐怖心がなくなるか?
今さらおまる買う?
オムツは卒業すべき?
でもパンツを洗うのは疲れるし、、、
1年10カ月くらいそんな試行錯誤の日々を経て、ようやく息子から「トイレでうんち出たよ!」と嬉しい声を聞けるようになりました。年中の後半に入った頃です。そうなってくると本人も自信がつくので成長がグンっと早くなりました。絶対に出先でしなかったウンチをイオンやコンビニや区役所でするようになりました。
ウンチだけトイレに流してノーパンで帰った日も、お尻にウンチを挟んだまま家に帰った日もあったけど…急激な変化に息子を頼もしく思いました。
そして、、、ついに幼稚園でも!
「おかあさん!(息子)くん、トイレでウンチできましたよ!」
先生たちが拍手で喜んでくれました。初めて幼稚園のトイレでウンチしたのです!
息子5歳、年中がそろそろ終わる春でした。
こうしてウンチを出したいときに出すようになってから、多少の血がついても息子はあまり気にしなくなり肛門の傷も知らぬ間に治っていきました。
子供の便秘でモビコールを飲ませている方は結構いるんじゃないかなと思います。
甘くもない変な味のモッサリした粉をうまく子供に飲ませれた飲み物はこちらです。
水に溶かしたモビコール+ミロ(またはココア)+牛乳
水に溶かしたモビコール+いちごカルピス+牛乳
カレー、スープ、味噌汁などもいけました。
何か異物を入れていることに敏感なタイプの子供にはカレーがいいですね。ややシャバシャバになりますが…!
ぜひお試しください!