みなさん不倫ネタは好きですか。私は好きです。タイトルで食いつきました。わくわくして視聴を進めていきました。が、どんどんサスペンス調になり、主人公が苦しい状況になる重~いシーズンがあったりで、途中でリタイヤしそうになりましたが、結局は続きが気になり最後まで見終わったドラマです。中盤しんどかったものの、かなり見応えはありました。今回は、そんな「THE AFFAIR 情事の行方」を紹介していきます。ちょっと記憶が薄れてきていますが、視聴記録として残します。
平凡だけど家族と幸せな日々を送る主人公ノア(ドミニク・ウェスト)。アヒル口の美人、アリソン(ルース・ウィルソン)との出会いをきっかけに事件に巻き込まれたり、刑務所に入ったり、娘をナンパしそうになったり、むちゃくちゃになります。
過去と未来を行き来しながら、しかも登場人物のそれぞれの視点を描写していくので見る側も集中力を要します。同じシーンを2人分ずつ、時には3人分ずつ見ることになります。ですが人の視点の違いを表現しているのは興味深かったです。
たとえばノアの視点のときはアリソンは露出の多い(男ウケのよさそうな?)ワンピースを着ているのに、アリソンの視点のときは全く違う服を着ていたりします。他にも、そこまでいったら病気やろ、ぐらいの視点のズレが出てきますが、だいたいの人間は自分の都合のいいように物事を捉えているのかも知れません。うーん、考えさせられますね。
フィオナ・アップルがこのドラマのために手掛けたオープニング曲が頭にこびりつきますね。やけにドラマの雰囲気と合っています。
スキップするときはAmazon PrimeだとI was screaming~が流れて10秒スキップを6回押すと本編がちょうど始まります。
不倫が題材となると、できれば俳優は好みのタイプで見たいものですが、主人公のドミニク・ウェスト(ノア役)は個人的にはまったく好きなタイプではありませんでした。見れば見るほど谷隼人です。日本版があれば48歳頃の谷隼人はハマり役だったんじゃないでしょうか。吉田栄作でもいけそうです。主人公どころか好きなキャラクターが全然出てきません。全員どこか好きになれないキャラクターばかりです。しかしストーリーにはどんどん引き込まれていきます。
好きになれないキャラ、まずはオスカー役(ダレン・ゴールドスタイン)です。うざ~!めっちゃ嫌なタイプです。地元に一人はいそうな高圧的で意地汚い奴です。それにしても見た目といいハマり役です。こんなうっとうしい役、演じたら楽しそうですね。
アリソンの母アシーナ役(ディードル・オコンネル)はスピリチュアル系の人です。海外ドラマではよくスピリチュアル系の人や場所が登場しますよね。その多くがコミカルに表現されることが多い気がします。癒しのような、魅力的なような、胡散臭いような、そんな印象は万国共通なのでしょうか。
つらいシーズン3です。主人公があまりにも苦境に陥ると観る気が失せてくるんですよね。一話くらいで解決するといいんですが、なかなかノアは闇から抜け出せません。
その原因と言えるジョン・ガンサー役(ブレンダン・フレイザー)には震えました。見事なキャスティングですね。過去なのか、コンプレックスなのか、何かをこじらせ、囚人を虐待することで自分を満たそうとする、気色の悪~い怖ろしい看守を演じています。自分の夢にも出てきそうな不気味さでした。結局過去にノアと接点があったのか無かったのかははっきり分かりませんでした。
ノアのつらい時期は乗り越えましたが、またさまざまな悲劇が起こるシーズン4です。
ここにきて、アリソンの元夫役コール・ロックハート役(ジョシュア・ジャクソン)が一番いい男なんじゃ?と思い始めます。
そしてお約束のスピリチュアル系の登場です。アリソンの母に続き、まさかの二人目シエラです。ここでもまた、少し滑稽に描かれている気がします。
いよいよ最終シーズン5では大人になったアリソンの娘ジョーニー(アンナ・パキン)も登場します。母の死の真実を暴き、敵討ちを試みますが意外な結果に終わります。
ノアはサーシャ・マン(クレス・バング)という男に出会いますが、これまた気持ちの悪い男でカフェでノアと会話するシーンが印象に残っています。話がかみ合わなかったり、食い気味でしゃべる所とか、違和感だらけの何か変な男って感じが伝わってきます。
いや~なキャラといえばノアの娘ウィットニー(ジュリア・ゴルダニ・テレス)の元彼氏ファーキャット(ジョナサン・ケイク)です。別れたのにまたファーキャットと浮気してしまうウィットニー。DVで支配される心理なのでしょうか。
また、シエラはスピリチュアル系なので自宅出産します。NICUもないところで緊急時はどうなるの、と心配になりますが無事出産しました。
シーズン5ではノアが出会ってきた女性数人からセクハラで告発されます。ここでもノアの視点と女性たちの視点に食い違いがあることを考えさせられるように作られています。告発はサーシャ・マンの陰謀でもあるのですが、あえてなのか、どこまでが真実なのかはっきりと説明されるシーンはありませんでした。
ノアの視点では、女性が抵抗しているようには見えませんでしたが、どちらが正しいのか分かるシーンがないだけに女性がどんな肩書き、状況の中、どんな心情でキスを受け入れたか、女性の立場で想像してみることができました。実際どうなのかわからない、でもノアは全く悪いと思っていない、というところが妙にリアリティがあります。
告発した女性の一人でノアに見下され重いうつを発症したという女性がノアの娘ウィットニーと飛行機の中で会話するシーンがあります。ここのシーンを作ったということは、間違いなく女性の立場について問題提議していると分かります。ウィットニーが何故いけすかないファーキャットと寝てしまうのか、ウィットニーもハッとしたようです。
やはり全体を通してヘレン(モーラ・ティアニー)を語らずにはいれません。お金持ちで育ったヘレンは、何不自由ない暮らしをして、ノアと出会い結婚し幸せでしたが、それが崩れ始めたところから何もしてこなかったという自信のなさや専業主婦コンプレックスが浮き彫りになります。しかしどんなことが起きても全力で真面目で最後までノアを心の奥で愛している女性です。このドラマの力強さはヘレンからきているのかなと思います。
地味にいやなキャラの紹介を忘れていました。学生時代にヘレンのことを好きだったマックス役(ジョシュ・スタンバーグ)です!いかにも好きな人には好いてもらえなそうなキャラです。キャスティング天才ですね!
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ぜひ見てみて下さい。長いですが見応えあります。見終わるとスッとします。
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